【イタリア スリに注意】 スリ未遂 実体験 2/2

50代女性一人でイタリア フィレンツェに行き、空港を往復する電車(トラムT2)の中でスリ未遂に遭遇したので、その時の様子、振り返っての失敗ポイントなどを2回にわけてつぶさにお伝えします。前回の失敗ポイントに続き、今回はスリ未遂の実体験をお伝えしますので、スリを未然に防ぐためのヒントにして頂けると幸いです。ミラノやローマなどその他の都市もスリが多いと聞きますので、こちらの実体験を参考に、くれぐれもお気をつけください。

スーツケースを転がすには不便な石畳の歩道

  • スリ未遂事件
  • プロの手口
  • スリ未遂の後空港に向かうトラム内で
  • スリから守ってくれたもの1、2
  • スリから守ってくれたもの3
  • まとめ:スリ対策強化のために

スリ未遂事件

私が持っていたのは、①大きなスーツケース(転がしやすい有能なものです)、②バックパック(当然貴重品は居れていません)③斜め掛けのノーブランド貴重品入れバック、④Tシャツの中で肩にかけていたセキュリティポーチでした。③の貴重品入れバッグは、乗り込む直前に念のため、ファスナーが閉まっていることを確認しました。

混んでいる電車に乗り込んだ直後、乗り込む直前にファスナーが閉まっていることを確認していた、上記③斜め掛け貴重品入れバック(地味なノーブランド品)のファスナーが開き、若干お財布がバックの中から飛び出ていることに気付きました。このお財布には20ユーロ紙幣が1枚と、乗り込む前に切符を買う際に使ったクレジットカードが入っていました。お財布のリング部分にリール付きフォルダーをつけて、それをバッグの中の紐につないでいたため、引っ張られたお財布が若干飛び出た状態になっていたのです。

プロの手口

そして、私がお財布が半分はみ出している状態に気づいたのと同時にオーストラリア女性も気づき、「気をつけて!私が監視しているから、今のうちに、取られたものが無いか確認して」とはっきりと言いながら、私の後方にいた、サングラスをかけた小柄な女性をにらみつけてくれました。その間に財布の中を確認しましたが、クレジットカードも20ユーロ紙幣も無事でした。

本当に一瞬の出来事で、スリが私のバッグに手を伸ばしていたことに全く気付きませんでした。本当に一瞬の出来事で、完全にプロの手口です。

そして、オーストラリア女性がにらみつけてくれていた、明らかに怪しい女性は、カジュアルなパースを斜めにかけ、スマホをいじっていました。そして、思ったとおり、次の駅で降りていきました。

スリ未遂の後、空港に向かうトラム内で

幸い、パスポート、日本円やユーロのキャッシュ、スペアのクレジットカードは、上記④のTシャツの中のセキュリティポーチに入れていたので、それらはもちろん無事でした。

非常に怖い思いをしたと同時に、取られなかったものの、実際にスリ未遂にあったことは非常にショックでした。

「空港に到着して降りる時も危険だから、本当に気をつけて」と周囲を見張りつつも、オーストラリア女性が日本食の話や泊まったエリアの話などをしてほぐしてくれました。さらに、トラムを降りる時には斜め掛けのバッグの前に更にバックパックをかぶせる形にした方が良いかも、と見本を見せてくれ、その通りに万全を期して電車を降り、何事もありませんでした。

スリから守ってくれたもの1、2

引っ張られたお財布が取られずにすんだのは、上記のような1)リングつきのナイロン財布と2)リールつきフォルダーのお陰です。1)リングつきのナイロン財布は、15年以上前に購入した、Kiplingというアメリカのカジュアルブランドのものです。リング付き、収納力もある、軽い、という点が気に入り、海外旅行で愛用してきました。2)のリールフォルダーは、百均などでも売っていますが、海外用にしっかりしたものが欲しくて、実物を確認しながら東急ハンズかLoftで10年ぐらい前に購入し長らく利用しています。

スリから守ってくれたもの3

上記でお伝えのとおり、④Tシャツの中で肩にかけていたセキュリティポーチの中に、パスポート、ユーロ紙幣、日本円、バックアップのクレジットカードを入れていたのでそれらは無事でした。万が一パスポートを盗まれていたら、ローマの日本領事館に連絡し出向いて手続きする必要があるため、もちろんその日に帰国することはムリでした。このセキュリティポーチは、服の中で肩に斜め掛けしているので、空港のセキュリティチェックなどでは若干恥ずかしい思いもしますが、背に腹は代えられません。今回もこれを利用していて本当に助かりました。

まとめ:スリ対策強化のために

今回の経験を通じて、以下のことを学びました。

1.セキュリティーポーチは必須:パスポート、バックアップクレカ、大きなキャッシュを持っている場合は必ずここに入れておく。(そもそもキャッシュレスが進んでいるので多額なキャッシュは不要だと思います。私が1週間のイタリア滞在に持参したのは250ユーロ程度で十分すぎるほどでした)
2. 財布はリールフォルダーをつけバックに入れる:万が一引っ張られても取られないように、財布にリールフォルダーをつけて入れ、リールはバックのどこかにしっかりとつけておく。

空港の行き帰りなど、大きなスーツケースを持って移動する際(狙われやすいタイミング)は、上記に加え、更に;
3. セキュリティポーチの中に大きな貴重品を入れておく:メインのクレジットカード、その他の貴重品も全て1.のセキュリティポーチに入れておく。
4.小銭や小さい紙幣を外に持つバックに:セキュリティポーチにクレジットカードも全て入れる代わりに、切符や飲み物を買ったりするための小銭や少額のお札を外に持つバックに入れる
5.外に持つバックを隠すためバックパックを前にかけておく:外に持つバックも、Tシャツの中のセキュリティポーチもこれで更に守ることができる

加えて、常に緊張感をもち続け、周りに注意を払っていることをアピールし続けることを忘れないのも本当に重要だと思いました。

相手はプロです。本当に一瞬のできごとなので皆さんもくれぐれもお気をつけください。

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