ミラノやコモ湖は行ったけれど、次はどこへ?という方にぜひ知ってほしいのが、トリノ郊外にある巨大な王宮「ヴェナリア宮殿(レッジャ・ディ・ヴェナリア)」です。6月の平日に訪れたところ、想像をはるかに超える規模と美しさ、それでいて混雑は控えめ。トリノから日帰りで行ける穴場でした。この記事では、行き方・見どころ・チケット・実際に歩いて感じたことまで、まとめてご紹介します。
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ヴェナリア宮殿とは
17世紀にサヴォイア家が築いた広大な王宮で、トリノのすぐ郊外にあります。ユネスコ世界遺産に登録されており、光あふれる大回廊と壮大なフランス式庭園で知られています。—— 予備知識はこれくらいで十分。あとは中に入れば、その規模に圧倒されます。

トリノからの行き方
ヴェナリアはトリノ中心部から北西へ約10km。まず、実際に行ってみた私の正直なおすすめからお伝えします。
結論:個人で行くより、ガイドツアーがおすすめです。宮殿はとにかく広く、館内の動線も分かりづらくて、私自身も居室・回廊・博物館棟のあいだで何度も迷いました。気づかないまま通り過ぎてしまった展示もあったと思いますし、無駄に歩いたので体力を消耗しました。
トリノ発の送迎付きガイドツアーが一番ラク。移動もチケット手配もお任せでき、ガイドさんが見どころを解説してくれるのでそもそも見所を迷わずに見られるし、英語ガイドをスマホで日本語に翻訳しながら聞けばバッチリです。これだけ巨大で迷路のような宮殿なので、特にひとり旅なら、個人で行くよりツアーの方が満足度が高いと感じました。
個人で行く場合は、次の2つの方法があります。
電車(個人で行くなら私はこちら)。時間が読めるのが電車の良いところで、何時に着くかが常に分かります。トリノ中心部からヴェナリア駅まで電車が出ており、駅から宮殿までは徒歩またはローカルバスで少しです。
エクスプレスバス(Venaria Express・GTT 3990系統)。トリノから直行のシャトルバスも出ています。トリノ側(Fiochetto)発は8:30を始発に2時間おき(8:30・10:30・12:30・14:30・16:30・18:30、平日と土曜はさらに20:30・22:30)。2時間に1本なので、乗り逃すと次まで2時間待ちになります。この点でも、私は電車かツアーをおすすめします。(GTT公式時刻表で確認/2026年8月時点。ダイヤは変わるので必ず最新をご確認ください。)

チケットと予約について
チケットは、宮殿・庭園・企画展をまとめて回れる共通券のほか、時間がなければ庭園のみの券もあります。ハイシーズンはチケット列が伸びるので、事前予約しておくと炎天下で並ばずに済みます。
予約するなら:優先入場チケットや、トリノ発の送迎付きガイドツアーは、Viatorで内容や口コミを比べてから予約すると安心です。ヴェナリア宮殿のチケット・トリノ発ツアーを見る →
宮殿の中へ:大回廊ガレリア・グランデ
ヴェナリア宮殿のハイライトが大回廊(ガレリア・グランデ)。市松模様の大理石の床と、高く白いヴォールト天井が続く長い空間です。晴れた日は高い窓から光が降りそそぎ、全体がやわらかく輝きます。写真では伝えきれない、思わず立ち止まってしまう美しさでした。

歩く位置によって光の入り方が変わり、高いアーチ窓のそばでは大理石がほのかに輝いて見えます。

天井の漆喰装飾も見事。ローマやヴェネツィアほど混まないので、ゆっくり見上げて写真を撮れます。

王の居室
大回廊の先には、サヴォイア家の居室が次々と続きます。深い赤の壁布、クリスタルのシャンデリア、肖像画、当時の家具。大階段には18世紀の宮廷衣装をまとったマネキンが飾られ、かつてここで暮らした王家の様子が目に浮かびます。


博物館棟:馬車と黄金の王室船
かつての厩舎やチトロニエラ(オレンジ温室)——それ自体が大聖堂のように壮大な空間——には、歴史的な馬車のコレクションや、ドラマチックな照明に浮かび上がる金色の王室儀礼船が展示されています。想像以上に見応えがあるので、時間に余裕をもって回るのがおすすめです。



庭園
フランス式庭園はとにかく広大。噴水や長い水路、刈り込まれた生垣が広がり、晴れた日には遠くにアルプスも見えます。歩いているだけで1時間は過ぎてしまうほど。歩き疲れたら、園内をまわる小さな庭園列車もあります。


有名な回廊のすぐそば、眺めのいいカフェが超おすすめ
そして声を大にしておすすめしたいのが、あの有名な大回廊を抜けてすぐのところにあるカフェ。庭園を見下ろすパラソル付きのテラス席で、景色が本当に素晴らしいんです。歩き回って疲れたら、ここでコーヒーや軽いランチをとりながらひと休みするのが最高。暖かい日は、庭園ビューのパラソル席がまさに理想でした。ここは絶対に立ち寄ってほしい、私のイチオシスポットです。


ベストシーズンとひとり旅のヒント
まず押さえておきたいのが休館日です。ヴェナリア宮殿は月曜休館(祝日は開館)。庭園も同様に月曜は閉まります。開館時間は宮殿・展覧会が火〜金 9:30〜17:00、土日祝 9:30〜18:30、庭園は火〜日 9:30〜19:30。夏季(7月末〜9月上旬)は延長され、金・土は23:00まで開いています。チケット売り場は閉館の1時間前に締まります。(公式サイト lavenaria.it で確認/2026年8月時点)
私が訪れたのは平日で、驚くほど静かでした。週末やイタリアの祝日は混みます。庭園が青々として暑さもまだ穏やかな春から初夏がベストシーズン。とにかくよく歩くので歩きやすい靴で、日陰の少ない庭園用に水も持っておくと安心です。私の必需品は、履き慣れた歩きやすい靴と、庭園に入る前に水を補給できる携帯用の水筒の2つでした。
ひとり旅でも一日じゅう安心して過ごせました。こうした旅で私が必ず準備するのが海外旅行保険。クレジットカード付帯の保険や、損保各社の海外旅行保険で、出発前に補償内容を確認しておくと安心です。
トリノでの宿泊
ヴェナリアは日帰りがちょうどよいので、宿は宮殿周辺よりトリノ中心部がおすすめ。カフェも美術館も夜の散歩も徒歩圏で楽しめます。トリノのホテルやゲストハウスは無料キャンセル対応の部屋が多いので、早めに押さえておくと安心です。
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もっと知りたい人へ:ヴェナリア宮殿とサヴォイア家の本
旅の余韻を楽しむなら、ヴェナリア宮殿の写真集・ガイド本がお土産にもぴったり。宮殿を築いた一族が気になったら、サヴォイア家の歴史本を続けて読むのもおすすめです。
よくある質問
ヴェナリア宮殿の見学にはどのくらい時間がかかりますか?
最低でも半日はみておきましょう。宮殿・博物館棟・庭園を合わせると、私は午後の大半を使い、それでも少し急ぎ足でした。
ヴェルサイユと比べて行く価値はありますか?
規模も美しさも引けを取らず、それでいて混雑はずっと控えめ。ヴェルサイユが好きだった方なら、きっとヴェナリアも気に入るはずです。
トリノから日帰りできますか?
もちろんできます。それが理想的な回り方です。午前中に電車かツアーで向かい、宮殿と庭園を見て、夜はトリノに戻って夕食を楽しめます。
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