50代女性一人でイタリア フィレンツェに行き、空港を往復する電車(トラムT2)の中でスリ未遂に遭遇したので、その時の様子、振り返っての失敗ポイントなどを2回にわけてつぶさにお伝えします。ミラノやローマなどその他の都市もスリが多いと聞きます。イタリアに行かれる方、同様の海外に行かれる方は、こちらの実体験を参考に、くれぐれもお気をつけください。
- 宿を出てから
- 失敗1:空港行きトラム乗り場を当日に変更した
- 失敗2:駅の周辺でスーツケース+スマホを見ながらウロウロは要注意
- 失敗3:駅でトラムを待っているツーリストに話しかけた
- 失敗4:混んでいる電車に乗り込んだこと

サンタマリアノヴェッラ教会。この美しい教会のすぐ近くにある駅は。。。
宿を出てから
フィレンツェに1週間ほど滞在した平日の朝8時30分ごろ滞在先の宿を出ました。6月下旬なので朝は5時半ぐらいから明るく、そういう意味では危険はありませんでした。
フィレンツェは、というか、ヨーロッパの古い街並みはたいていそうだと思いますが、歩道が石畳でボコボコしているのでスーツケースの車輪がしっかりした造りの場合であってもスムースに進みません。宿から普通に歩いてサンタマリアノヴェッラ駅までは17分ぐらいだったので、40分ぐらいかかると想定しました。
ちなみに私のフライトは12:20、サンタマリアノヴェッラから空港までの所要時間は約20分程度ということでしたが、万が一トラムが遅れるなどのトラブルに備えてかなり早めに宿を出たので、スムースに行くと10時前後には空港に到着するというプランでした。

道路は舗装されているところもあるものの、歩道はガタガタの石畳がほとんど
失敗1:空港行きトラム乗り場を当日に変更した
サンタマリアノヴェッラ駅への道は前日にも確認し、トラム乗り場Unita駅も確認していたまでは良かったのです。が、私が確認していたUnita駅は全ての空港行きのトラムが停まるわけではなく、サンタマリアノヴェッラ駅の方が空港行きのトラムの数は多いとは聞いていました。Unita駅の方が私の宿からは行きやすかったのでUnita駅にしたのですが、かなり早めにUnita駅についたため、地図上で確認すると徒歩すぐのはずのサンタマリアノヴェッラ駅まで行くことにしました。後から考えると、時間に余裕はあったのでUnita駅でそのまま待っていれば良かったのです。
まず、ここが私の失敗ポイントの一つ目でした。時間に余裕があるのだから、前日に乗り場を確認した駅から移動するべきではありませんでした。
失敗2:駅の周辺でスーツケース+スマホを見ながらウロウロは要注意
サンタマリアノヴェッラ駅は、トラム以外にもあらゆる電車やバスなどの発着があるターミナル駅です。広い駅周辺に色々なバスや空港行き以外のトラム乗り場もあり、私は一応周囲に気を配りながらもスマホを見ながらトラム乗り場を探してスーツケースを引きずりながら」ウロウロしていました。
サンタマリアノヴェッラ駅周辺はスリがたくさんいると聞いてはいました。イタリアのミラノ、ローマなどの駅周辺にもスリは多いと聞きます。
その時点で、スマホ(スマホショルダーはかけていますが)を時折見ながらトラム乗り場に向かう、大きなスーツケースを引きずる一人の小柄なアジア人女性に目をつけた人がいたとしてもおかしくはありません。この時点でカモネギさん登場、という感じだったことでしょう。
ここが私の失敗ポイント2です。乗り場は、前日までに正確な場所を確認しておくべきでした。スーツケースを持ってスマホを見ながら駅をウロウロするほど危険なことは無いのでそうした行動は避けるべきでしょう。
失敗3:駅でトラムを待っているツーリストに話しかけた
トラムの空港行きと思われる方向のホームにつきましたが、そこが果たして空港行きのトラムのホームかどうか不安です。そこで、同じくホームにいた、間違いなくツーリストでキチンとしてそうな、スーツケースを持った白人の30代ぐらいの女性に、「空港行きのトラムのホームはここでよいのか」と聞きました。ちなみに、この女性は私がスリ未遂にあった後もケアしてくれて、本当に良い子でした。
彼女は「私もはじめて乗るのでわからないのだけど恐らくそうだと思う」との返事でした。お互いにトラムチケットを購入した後、彼女が「どこから来たの?」と話しかけてくれ「日本から」と答えると、「やっぱりそうじゃないかと思ったわ。私は日本が大好きで毎年のように行ってるのよ。今年の1月には白馬と野沢温泉にスキーに行ったわ。今年の冬も必ず行くわ」と興奮気味にお話してくれました。彼女はオーストラリアから来たそうです。
その彼女と会話できたことは良かったのですが、それまで緊張していた私の緊張の糸がほぐれ、気の緩みがここで生まれてしまったのは否めません。話をしたとしても気の緩みは絶対にNGなのです。なので、これが失敗3になります。
失敗4:混んでいる電車に乗り込んだこと
失敗4は、混んでいる電車に乗り込んだことです。また、乗り込んだ車両は一番後ろの車両だったのですが、後から調べると、一番後ろの車両はスリが多いらしいです。車掌さんから一番遠い場所だからでしょうか。また、やはり混んでいる電車でスリを働きやすいのは自明の理です。帰国前のエアポート行き、日本Loveのステキなオーストラリア女子とお話ができて、気が緩んでいたのは明らかです。本当に浅はかでした。
お伝えのとおり、時間はたっぷり余裕があるのだから、混んでいるなら1本見送っても良かったのに、乗れるなら乗ってしまえ、と混んでいる電車に他の人々に紛れながら乗り込んでしまいました。
次の回で、いったい何が起きたのか、スリ未遂のタイミングと自分をスリから守ってくれたものたちをご紹介します。