映画やドラマでお馴染みの「ダウントンアビー」の舞台となったハイクレア城。英国貴族の生活を描いたこの映像コンテンツが大好きで何度見たことか。時期によっては一般公開されていると知り、数年前から訪れるのが夢でした。そしてその夢がかないました。

- いよいよ到着。車じゃないと辿りつけない現実
- ハイクレア城への入場チケット:金額とツアー内容
- ツアーの時間帯:2種類
- ツアースタートまで広大なお庭の散歩
- ツアー概要。館内見学にあたって、予習のススメ
- ツアー終了後のアフタヌーンティー
- ショップで購入したもの
- トータル滞在時間
- 最後に
いよいよ到着。車じゃないと辿りつけない現実
前回のブログでご紹介したとおり、ヒースロー空港からバートンオンザウォーターに向かいそこで1時間弱を過ごした後は、まっすぐハイクレア城に向かってもらいました。
車で門をくぐり、遠くにお城らしいものをのぞみながらくねくねした若干の上り坂を車で上がっていくこと数分(!)すると駐車場が見えてきました。そこで車から降り、私と友人はセキュリティガードのいる門へ進みました。そこでは予約のチケットの確認があり、当然のことながらそこから先には予約済の人しか入場できません。
入場後に現れたのが、あのハイクレア城さまです。

チケットチェック(セキュリティチェック)を通過した後でもまだこんな遠くにお城が。
どんだけ敷地が広いの!?
ハイクレア城への入場チケット:金額とツアー内容
まず、私たちがイギリスに6月に行くことを決めた時点(2024年11月)でハイクレア城のオフィシャルサイトはチェックしていましたが、2025年の見学情報の記載はまだアップロードされていませんでした。その後もマメにオフィシャルHPをチェックし、2025年1月ごろに、2025年6月は「写真集、アフタヌーンティー付きのガイドツアーのみ」であることが分かりました。なんと、その料金、一人あたり約28,000円!!!高いとは思いましたが、私たちの行く時期にはそれ以外の選択肢はないとのことだった(メールでも念のため確認しました)ので、じゃあ!と、2025年1月にチケットを購入しました。

ダウントンアビーでは馬車が停められる玄関
ツアーの時間帯:2種類
午前10:30スタート、もしくは、午後1:30スタートの2種類のチョイスがあり、私たちは午後1:30スタートの方に申し込みました。JAL便の到着予定時刻が06:30でヒースローからの移動は約1.5時間なので、入国手続きやスーツケースのピックアップの時間などを鑑みても十分間に合う時間だったのですが、万が一何かで遅れた時の場合のリスクヘッジと1時30分スタートの方をチョイスしたのです。

広大すぎるお庭。お庭の奥の奥は何かの農作地だった気がします。
ツアースタートまで広大なお庭の散歩
館内ツアーのスタート10分前に正面玄関に集合で、集合時間まではお庭を散策しました。そのお庭がまた素晴らしく、広いうえに、お手入れがしっかりされていて素晴らしいものでした。Secret Gardenなる広大なお庭もあり、これらを常にお手入れするには、お屋敷内のメンテナンスも含め、莫大なリソースとコストがかかるであろうことが容易に想像できます。


ツアー概要。館内見学にあたって、予習のススメ
ツアーが始まると4グループぐらいに分けられ、グループごとに進み、その場所に関する説明がツアーガイドの方からなされます(英語)。自分の英語力と予習不足を呪いました。ハイクレア城の成り立ちや歴代城主のお話などをされるのですが、ほとんど理解できませんでした涙。
そして、ツアーの参加者の方のダウントンアビーへの熱意には驚くとともに感心しました。映画やドラマにも度々登場する、本がたくさん並んだリビングルームに案内されたときにガイドの方が「この部屋で映画やドラマと異なる点が一つあります。それは何でしょう?」と聞くと、参加者の数名の方が「映画、ドラマでは窓際にあるピアノの位置が違う」と即答されていました!私は全く気づきませんでした汗。
館内ツアーはだいたい1時間ちょっとで終了し、エジプト館(地下にある)への案内を促されて終了となりました。館内に戻って各お部屋を見直すことはかないませんでした。
このツアーに参加した率直な感想は、結構な英語力(リスニング力)に加え、ベースとなる知識がないとこのツアーの楽しみは半減してしまう、ということです。また、ガイドについていくのが基本で自分のペースで見たいところをじっくり見ることが不可能なため、館内の説明をぜひ聞きたいという人以外にはあまりおススメしません。なお、館内は写真撮影禁止なので残念ながら写真はありません涙

ツアー後にアフタヌーンティーを頂いたカフェ。素朴で可愛らしいカフェでした
ツアー終了後のアフタヌーンティー
今回のパッケージには、館内ガイドツアー終了後は予めもらっていたチケットをカフェで引き換えて、アフタヌーンティーを頂くことができました。サンドウィッチ、キャロットケーキ、ヴィクトリアケーキ、クリームブリュレ的なもの、スコーン、キッシュが1プレートにのっている形で受け取ります。飲み物が1杯ついていたのでアメリカ―ノをオーダーしました。他はお味が極めて普通でしたが、キャロットケーキはとーっても美味しかったです。
ショップで購入したものとお値段
アフタヌーンティーを頂いた後は、館内のショップに立ち寄り、ハイクレア城に関する写真集(30ポンドのラインナップから選べました)を頂きました(ツアー料金に含まれています)。そのほか、自分ではハイクレア城の周辺で採取される植物等で作られたとても香りのよいポプリが入ったキャンドルと、布バッグを購入しました。他にもとーっても良い香りの石鹸やハンドクリーム、食器など欲しいものがたくさんありました。
このショップももちろん、入場者特権なのでショップにだけ入ることはできません。おいてある
ものは思ったよりもリーズナブルだと思いました。
ちなみに、写真集はドライバーをしてくださった日本人の方に差し上げました。イギリス後にイタリアに行くため、重すぎる荷物は色々なリスクになると諦めました。今になると頑張って持って帰ってくればよかったと悔やまれます笑。

キャロットケーキがとっても美味しかったです。

布バッグ。15ポンド(約3000円)。使ったので若干汚れていますが、マチもたっぷりで肩からもかけられてとっても便利でお気に入り

確か7ポンド(約1400円)のラベンダーとゼラニウムのキャンドル
トータル滞在時間
私たちがハイクレア城のお庭散策を始めたのがだいたい11:30ぐらいでした。お城を後にしたのは16時過ぎだったので、4時間半は居たことになります。が、もし、館内ツアーではない場合、つまり、自由に館内を見て廻れる場合は、ツアーの所要時間の1時間よりももっと時間をかけて見て廻ったと思います。なので、自分で訪れるとしたら、オープンと同時の空いている時間に入館し、1.5時間~2時間ぐらいかけゆっくりお城の内部を見学し、その後お茶を頂いて、お庭とショップをゆっくり巡ることを考えると、やはり朝いちばんからクローズ時間までたっぷり居るのが理想的だと思います。
最後に
個人で行くにしてもガイドツアーに参加するにしても、もっときちんとハイクレア城、貴族制度について、ダウントンアビーについてきちんと勉強していくとより楽しめるのではないかと思います。
このように観光客を招き入れることでマネタイズし、お屋敷のメンテナンスコストを賄うことは、こうした素晴らしいお屋敷を維持していくためには、たいへん理にかなっていると思いました。イギリスにはメンテナンスコストがかかり過ぎるため維持していけず手放されるお屋敷も結構あると聞きました。ハイクレア城はダウントンアビーが広告塔となって多くの観光客を呼び込める成功例なんですね。
カフェ、ショップ、お庭の手入れ、ツアーガイドの方々など、全員がハイクレア城近辺の住人の方が従事されているとのことで、地域の雇用も生み、経済活性化に貢献しているという意味でもハイクレア城の役割は重要なのだな、と実感しました。
次回はフリーで見て廻れる時期(2025年の場合は7月と8月がその時期のようです)に来て、自分のペースでゆっくり満喫したいと思います。
